令和6年第1回白岡市議会定例会では、配食サービス業務や放課後等デイサービスに関する重要な論点が浮かび上がった。
特に配食サービス業務について、現在利用者が少なく、35名程度の利用者が存在する中で、地域への情報発信や利用促進の必要性が強調された。市の取り組みとしては、宅配弁当の提供がされており、栄養バランスの取れた食事が300円で提供されている。しかし、利用者の増加が望まれる中、特に免疫力を高める食事の提供が期待される。実際に家庭での調理が難しい高齢者に、より良い食事環境を提供することが求められている。
また、足りない情報提供に対して、医療機関やケアマネジャーとの連携強化が必要である。例えば、食事を提供する際には健康状態の確認が必要であり、医療と福祉の一層の連携が期待される。さらに、放課後等デイサービスもふだんの生活と連携を取りつつ、充実したサービスを提供する必要があると考えられる。特別支援が必要な子供たちへのサポートとして、市独自の支援体制も進められつつある。
一方で、防災に関しても、インクルーシブ防災の重要性が認識されている。地域住民が一丸となり、災害発生時に取り残されないよう、制度や実行の周知を図ることが求められている。特に、自主防災組織の設立が促進され、地域ぐるみでの防災訓練にも意義があるとされている。
さらに、自転車観光の可能性も取り上げられ、市内の観光活性化に向けては、放置自転車の有効活用や観光協会との連携強化が必要だという意見が出された。白岡市の魅力を感じてもらうため、観光客を呼び込む地元の自転車を活用する試みは、特に有効だと考えられる。
今後、これらの課題に対し、市は利用者のニーズに応えるために、より一層の取り組みを見せることが求められる。行政の支援だけでなく、市民からの要望にも耳を傾け、適宜柔軟な改革を進めることが必要となるだろう。