令和元年第4回白岡市議会定例会が開かれ、多くの議題が討議された。本会議では、特に防災行政用の無線運用状況や、白岡宮代線の整備進捗についての質疑が多く寄せられた。また、災害時要援護者への取り組みに対しても、注意が促されている。
防災行政用無線については、現在、市内に78か所の屋外スピーカーと、各避難所に戸別受信機が設置されている。上ノ原総合政策部長は、音質の改善が図られたものの、聴取困難との声も寄せられていることを認識していると述べ、現場での調整が行われていると説明した。情報伝達の手段として、無線は重要であり、今後もその精度を高めることが求められる。
次に、白岡宮代線の供用開始に関しては、酒巻光範都市整備部長が進捗状況を報告し、高速道路への橋桁架設工事について遅延がないように進める必要があると強調した。令和6年度供用開始を見込む中、地域の交通網を考慮した連携が重要になる。
また、地域生活支援事業に関わる取り組みについても言及があった。視覚障がいを抱える方々に対する特別な配慮や、代筆・代読サービスの拡充が求められている。神田信行健康福祉部長は、今後の取り組みを進める意向を示しつつ、理解と協力の必要性を訴えた。
さらに、災害廃棄物管理にも真剣な議論が持たれた。災害後の廃棄物処理に焦点を当て、効果的な分別の必要性が強調された。高澤利光市民生活部長は、環境保護や衛生面についての配慮を述べ、計画的な取り組みが必要であると強調した。
地域との連携を基盤とした道路の管理体制についても議論が展開された。藤井栄一郎議員は、市民の協力を得るための「道路サポーター」制度の創設を提案し、自治会との連携を求めた。これに対し、行政も市民意識の向上に向けた取り組みを検討する姿勢を示した。
このように、本定例会では防災や地域生活支援、特に市民の安全と安心に資する施策について多角的な検討がなされ、今後の動向が注目される。