白岡市議会での新型コロナ対策に関する会議が行われ、与野党ともさまざまな意見が交わされた。特に、感染防止に関するマスクの供給や、経済支援の必要性が議論され、今後の対策が模索される。
会議では、議員から提出されたマスク寄附に関する発言が注目された。市内のボランティア団体が手作りマスクを作成し、地域に配布した取組が評価され、これにより高齢者をはじめとする市民がマスク不足の中で救われたという報告があった。
また、新型コロナウイルス感染症の影響下、市民生活に与える打撃を軽減するため、地方創生臨時交付金を活用した経済対策が発表された。支援金が減少した事業者へ家賃や信用保証料の補助を直ちに対応する方針が示され、具体的手続きや書類に関する詳細な説明も行われた。
学校再開に向けた準備も進められ、発達障がい児への支援策が求められている。特に、音声教材やデイジー教科書の導入が提案され、児童・生徒が自宅で効果的な学習を支援する環境づくりが進められている。
また、高齢者の健康状態についても懸念が表明された。市としては高齢者のフレイル予防と健康確認に向けて、電話や訪問による声かけを行うなど、徹底して支援していく姿勢を示した。
防災に関しては、行政と自主防災組織の連携を強化し、災害発生時における感染症対策を含む避難所運営のマニュアル策定が求められた。これにより、今後の複合災害に備えた体制を整備していく考えが示された。
最後に、公開情報が不足しているとの指摘があり、市公式ホームページでの情報発信の改善を図る意向が示された。市民が必要な情報を迅速に入手し、安心して暮らせる環境が整うよう、引き続き取組を進めることが重要との合意が得られた。
新型コロナウイルスの影響が引き続き見込まれる中、市は地域の健康、安全、経済を守るために各種施策を展開していく方針を強調した。