令和3年12月15日、白岡市議会の定例会が行われた。様々な議案が審議されたが、その中でも市東部地域における路線バス運行についての請願が注目を集めた。
請願第2号では、市内での定期路線バス運行を求める協議会が804名の賛同を得ており、請願者は稲橋重夫氏が代表を務めている。請願は賛成多数で採択され、運行実現に向けた手続きが進むこととなった。委員からは、自立運行に必要な期間として約1年を想定しているとの回答があり、バス運行にかかる費用に関しても具体的な運賃が200円になること、また定期券の導入の可能性についても触れられた。
議案第64号では、白岡市の基本構想の策定が承認され、全会一致で可決された。この基本構想は、今後の市の発展に向けて重要な役割を果たすことが期待されている。内容には、商業施設の誘致といった具体的な施策が含まれており、生活利便性の向上に寄与するという。
また、議案第65号は市長及び職員の給料減額に関する条例であり、行財政改革の観点から賛同を得て可決された。特に、新型コロナウイルスの影響を鑑み、持続可能な財政運営が求められる中で、給料の特例措置を設けたことは市民に一定の理解を得たようである。
予算に関する議案では、令和3年度一般会計の補正予算が重要な議題となった。総務常任委員会及び文教厚生常任委員会の報告を経て、同予算は賛成多数で可決された。これにより、予算内容に基づく具体的な施策が今後進められることになる。
また、白岡市の消防体制や公共の安全に関連した議題も多く取り上げられた。篠津分署の廃止統合について議論があり、地域の消防力がどのように維持されるのかという懸念も表明された。市民の安全に関する問題は、今後の行政においても重要なテーマであることが再認識された。
最後に、議会広報常任委員会からは広報の編集及び発行に関する中間報告があり、議員派遣についても決定された。今回の定例会を通し、市議会における市政の透明性と市民参加を促進するための取り組みが今後も続けられることが期待される。