令和元年6月10日、白岡市議会では第3回定例会が開催され、重要なテーマについて活発な議論が行われた。
特に注目を集めたのは地域交通の改善策である。石原富子議員が発言し、現在のデマンド型乗り合い交通の利用者からの意見が「使い勝手が悪い」との声が多いことを指摘した。この交通システムは、主に病院通院用に利用されており、多くの市民から改善が求められていると強調した。髙澤利光市民生活部長は、徐々に利用登録者が増えていると答えたが、地域交通の将来的な需要についての柔軟な検討の必要性を示した。この流れから、交通弱者対策が進むことが期待される。
次に、成年後見制度の普及に向けた取り組みが議論された。石原議員は、超高齢社会の進展に伴い、後見制度がますます重要になると述べ、現状についてのデータ提供を求めた。神田信行健康福祉部長は、現在の高齢者人口や独居の高齢者の状況を説明し、便益を享受できるような制度の普及が求められると述べた。また、消費者被害に対する対策についても、特に高齢者が狙われる手口が増えていることを挙げ、行政の窓口の充実が必要であることが強調された。
南小学校周辺の整備問題にも焦点が当てられた。関口昌男議員は、市道6184号線と6185号線の側溝の未整備状況や、今後の整備計画の必要性について質問した。酒巻光範都市整備部長は、地域の変化にともなう排水対策が重要であるとし、通学路の整備が検討されるべきと述べた。また、学校通学の利便性向上のために道路整備が進められることが期待される。
この日の定例会は、地域の課題が広範囲にわたり、関係者の意見を通じて市民生活の向上に向けた具体的な施策についての議論が行われる場となった。議員たちは今後の施策に生かすべく、市民の声を大切にしながら議論を進める姿勢を示した。