令和4年第2回白岡市議会定例会の最終日、様々な議題が取り上げられる中、特に教育現場や地域医療に関する問題に多くの議員が質問を行った。いじめ問題と不登校問題については、野々口眞由美議員が特に強調した。議員は、近年のいじめの増加傾向を警戒し、市内での最近5年間のいじめ件数について阿部千鶴子学校教育部長に照会した。部長の答弁によれば、小学校では令和3年度に86件、中学校では28件のいじめ案件が確認されており、学校当局は「いじめ防止対策推進法」に基づく取組を行っていると述べた。
加えて、議員は不登校の状況についても言及した。令和3年度における市内小中学生の不登校実績を確認し、特に中学校での不登校者数が53名に上ることを受け、その原因分析や対応策を求めた。阿部部長は、教育的支援を強化する必要性を認め、専門機関との連携を強化する意向を示した。
また、学校給食無償化に関する議論も白熱し、中川幸廣議員が学校給食費の経済的負担を取り上げた。市内では、給食費が小学校で年間約4万7,300円、中学校で約5万3,900円に達しており、これが著しい経済的負担となっている。議員は、他市の一部補助制度の導入を提案したが、阿部部長は現段階では難しいとの回答を行った。
白岡中央病院の新築移転に関しては、進捗が順調だとの報告がなされる一方で、原材料費の高騰により将来的な予算への影響が懸念されている。この事業に対する市の支援についても議論が交わされ、今後の進展が待たれる。
さらに、空き家問題や自動販売機リサイクルボックスの異物混入についても重要な議題として取り上げられ、環境問題や地域の安全性を高めるための施策の必要性が再確認された。