令和元年第４回白岡市議会定例会が9月25日に開催された。市長の報告では、近頃の台風による影響と市の支援活動について詳しく述べられた。特に、君津市への支援が強調された。提供された物資は、ブルーシート500枚や非常用水持ち出し袋などで、計57名の職員が派遣された。東京電力との連携も含め、今後の災害対応に向けた予算措置も検討されるという。
本会議では、多くの議案が審議された。その中で、特に注目を集めたのは、議案第38号「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例」であった。渡辺聡一郎総務常任委員長はこの改正が不当な差別を防ぐものであると評価し、消防団員の任用についてもその者の能力を個別に判断するとの説明がなされた。見解の違いや、具体的な欠格条項の内容に質問が寄せられたが、全会一致で可決された。
また、白岡市印鑑条例の一部改正についても取り上げられた。この改正では、印鑑証明から性別を削除する点が注目され、平成28年の総務省の通知を踏まえたものであることが強調された。会議の中では、男女の別に関する問いもあったが、法律と実務に基づくものとして説明がなされ、賛成多数で可決に至った。
更に、白岡市学童保育所条例の一部改正については賛否が分かれた。保育所利用者の負担を輩出する新たな改定案が提示され、利用者負担を見直す必要性が認識された。安定した運営体制を維持するため、料金改定は必須であるとの意見が大勢を占めたが、保護者の意見を重視し、全体理解を求める意見もあり、修正動議が提出された。
全体として、この議会は公共サービスと市民の権利保護のため、バランスを取ることが求められる。今後は、これらの議案の施行状況にも注視していく必要がある。次回定例会では、今回出された意見を踏まえたさらなる議論が期待される。