令和5年第3回白岡市議会定例会では、教育や地域振興に関する重要な議題が多く取り上げられた。特に、一般質問では、学校給食の無償化や野牛地区の開発構想、さらにU字溝の蓋かけ問題に光が当たった。これらは市民の生活と安全に直接関わる重要なテーマであり、議員たちは熱心に議論を展開した。
まず、学校給食無償化問題については、松本栄一議員が提起し、国からの財政支援を受けることで可能性が広がることを期待していた。市長もこの提案に賛同し、今後の国の動向に注視していく方針を示した。無償化が実現すれば、多くの家庭が助かるとの意見が議会内でも多く聞かれた。
次に、野牛地区の開発構想については、藤井市長が農地保全を優先しつつ、交通利便性の向上を図ることの重要性を強調した。だが、地域住民からの開発要望も強く、土地利用計画の見直しについても議論が続けられる模様だ。市長は、適宜地域の動向を把握し、開発の可能性を模索するとの意向を示した。
また、U字溝の蓋かけ問題については、未着手が約28件あるということで、店舗や住民の安全確保の観点から一刻も早い具体的な進捗が求められた。安全管理を重視し、効率的な対応が必要であると各議員が指摘した。
さらに、白岡駅東口周辺の水害対策では、最近の豪雨によるテニスコート周辺の冠水問題が取り上げられ、実際に新たな排水施設の整備が急務であることが認識された。また、防犯カメラの設置については市民からのニーズが高まっており、特に通学路など可視性向上のための施策が求められていることが強調された。
最後に、公有財産の有効活用についての質問もあり、駅周辺の飲食物販売や新たな出入口設置の可能性などが挙げられ、将来的な地域の活性化に向けた具体策が議論される場面が見られた。