令和5年9月6日に行われた白岡市議会定例会では、様々な議題が取り上げられ、特に地域公共交通と教育に関する問題が明らかとなった。
一般質問の中で、浜口清志議員は地域公共交通の重要性について言及した。特に高齢者や学生、障がい者の移動手段としての役割が求められる中、現在白岡市で運行されているのりあい交通の実績や特性について質問した。神田正生活経済部長は、令和4年度末での登録者635人、利用人数12,757人の実績を示し、地域住民のニーズに応えるためにさらなる改善を図る必要があると強調した。
また、テニスコートの管理に関する質疑も行われた。松本栄一議員は、利用者からの相談を踏まえたコートの傷みの状況やそれに対する対策について市の考えを尋ねた。阿部千鶴子教育部長は、古い人工芝の補修工事を行っているが、全面改修が必要であることを認識していると述べ、予算の確保が課題であるとした。近年、スポーツ施設の質は市民の交流を促進し、地域活性化にも寄与するため、更なる支援が期待される。
さらに、教育に関連する問題も浮かび上がった。特に図書館の重要性が議論され、中山廣子議員は地域の子供たちが利用する学校図書館についての現状と課題を指摘した。彼女は、図書館の効率的な運営のためには司書の配置が必要であると主張し、特にボランティアとの連携が重要であると述べた。教育長は引き続き図書館の充実に努める意向を示し、利用状況の向上に向けた方針を打ち出した。
また、外国語教育に関する質問においては、中村匡志議員が、発音指導に関する具体的な方法や採用されている教材に関して言及した。教育部長は英語以外の外国語の教科書を採用していない現状を説明しつつも、今後の検討課題として留め置く姿勢を示した。
最後に、町内の公共施設の管理や熱中症対策、マイナンバーカードの普及状況についても質疑が交わされた。このように、今回の定例会では白岡市の地域公共交通、教育、公共施設の管理、熱中症対策など、多岐にわたる重要事項が議論され、これに伴う市民のニーズを反映した施策の充実が求められている。