令和元年第5回白岡市議会定例会において、さまざまな重要な議題が取り上げられた。
特に注目を集めたのは、いじめ防止対策推進事業についての議論である。山崎巨裕議員は、いじめ防止対策の実施状況について懸念を表明し、支出額がわずか6万円である現状を指摘した。河野彰学校教育部長は、いじめ防止対策推進事業は、いじめ防止基本方針に基づき地域で実効的な取り組みを行うことを目指していると説明した。
また、教職員の多忙化に関する議論も盛り上がりを見せた。教職員不足や業務の増大がストレスの主な要因であるとし、周知が大切であると強調された。河野部長は、業務改善を進めることが急務であると認識し、具体的な改善策に向けて取り組む意向を示した。
さらに、SDGs(持続可能な開発目標)を意識したまちづくりについての質問もあった。菱沼あゆ美議員は、持続可能な開発を進めるために、地域全体でSDGsに取り組む必要性を説いた。上ノ原彰宏総合政策部長は、白岡市の総合振興計画がSDGsに合致しているとし、その施策の推進を継続する旨を発表した。
また、近年、骨粗鬆症の予防と早期発見が重要であるとの指摘もあった。神田信行健康福祉部長は、骨密度測定の参加者数を報告し、予防活動の強化に努めていることを明らかにした。
DV(ドメスティックバイオレンス)被害者支援についても言及された。髙澤利光市民生活部長は、相談件数について報告し、「被害者が市役所や相談窓口によりつながるためには、あらゆる手法を尽くすべきである」と述べた。
水害対策に関しては、江原浩之議員が現状を指摘し、特に白岡駅周辺でのハザードマップの徹底とともに、地域の安全を確保するための実効性のある施策を求めた。市側は、河川管理や雨水排水対策を進め、浸水対策を強化する考えを示した。
最後に、市の学習支援事業を小学生まで拡大するべきとの要望があった。神田部長は現内の制約も踏まえつつ、必要な基盤を整えていく考えを示した。