令和4年8月29日、白岡市議会の第3回定例会が開催され、行財政改革の進捗と予算編成方針について議論が交わされた。
午後9時に開かれた会議は、出席議員18名のもとで行われ、市の財政状況や行財政改革の意義について今後の方策が求められている中、石渡征浩議員が行財政改革に関する一般質問を行った。
石渡議員は、行財政改革による経費削減効果や増収効果についての具体的な数値を求めた。相川哲樹総合政策部長は、令和3年度における財政状況の実績を報告し、歳出削減の取り組みとして960万円の経費削減を挙げた。また、税収の見通しについても新型コロナウイルスの影響による不安定な経済状況に触れ、歳入が横ばいで推移すると述べた。
行財政改革の必要性は高まりつつあるものの、根本的な構造改革が求められているともあり、実際に何を行うのか、具体的な行動計画の提示が重要であるとの意見も相次いだ。この関して、石渡議員は、「単年度赤字化を回避するための改革が必要だが、今後は財政基盤の確立が求められる」と強調した。さらに、扶助費の増加には新たな財源が必要であるとも述べた。
加え、令和5年度の予算編成についても議論が行われ、中村匡志議員は、歳入予算の見通しを通じて今後の財源確保の必要性を訴えた。相川部長は、令和5年度の予算見通しとして、国や県からの補助金利用を図るとしつつ、歳入の減少の可能性もあるとの見解を示した。これに対し、石渡議員は、「具体的な数字目標を設定しなければ本質的な改革には至らない」と再度強調。
その後、菱沼あゆ美議員が自然災害の影響に関する質問を行い、特に新しい避難所の運営に関する取組について質問が挙がった。今後の防災務には、市民との信頼関係が鍵であり、事前訓練を通じてそのための体制づくりが進められていく意向が見受けられた。