令和4年6月7日に開催された定例会において、市政に関する一般質問が行われ、市民の安全や福祉施策など多くの課題が議論された。
特に注目を集めたのは、公明党の関ひろみ議員による防犯カメラの設置に関する質問だ。関議員は、さいたま市の公園での犯罪抑止のため、自動販売機併設型防犯カメラの設置を拡大すべきと主張。現在74公園に設置されているものの、さらなる拡大が求められている。また、過去の放火事件において、設置されたカメラが捜査に貢献した事例を挙げ、防犯重点を強調した。
これに対し、市長の清水勇人市長は、防犯カメラの設置がもたらす抑止効果を認識しつつ、設置に向けた適切な基準と地域の理解を得る必要性を述べた。その後、アピアランス支援についても議論され、関議員は医療用ウィッグなどの助成制度の創設を求めた。
さらに、子育て支援においては、「リトルベビーハンドブック」を導入すべきとの意見も上がった。これは小さく生まれた赤ちゃんのための手帳であり、保護者の不安軽減に寄与すると期待されている。関議員は市の見解を求め、市の担当者は他自治体の事例を参考にする方針を示した。
また、重度障害者の就労支援制度についても議論が進み、小川寿士議員は急な障害を持つ方々が緊急でショートステイ利用できる体制の必要性を訴えた。市は既存施設への貸出しや受け入れ体制を整備する意向を示し、緊急時の安心感を提供することを約束した。
物価高騰の影響も取り上げられ、学校給食費の減免や子育て支援医療費助成制度の拡大が求められた。市は、国の動向を注視し、子育て支援の強化を図る方針を表明した。全体として、会議では市政に関する重要な課題が次々に浮き彫りとなり、市民生活に密接に関連した問題を解決するための施策が模索される一歩となった。