令和3年第4回毛呂山町議会定例会が12月6日に開催され、町政に対する一般質問が行なわれた。
最初の質問者である神山和之議員(令和町民党)は、新型コロナウイルスの新変異株オミクロン株について言及し、迅速な対策を求めると共に、前回の質問から続く少子化対策と育児支援策について再度質問した。
質問の中では、具体的な育児支援策や核家族化に伴う不安の解消について、夜間支援の充実を求めた。特に、庁舎内に子育て支援室を設置することで、育児に悩む保護者が気軽に相談できる環境づくりの必要性を強調した。子育て課の小川賢三課長は、既存の支援策の充実を図る方針を示し、令和4年度からの「子ども家庭総合支援拠点」の設置を予定していることを明らかにした。この拠点では、地域全体で子育てを支える体制の整備を委ねる計画がある。
続いて、町道7号線の冠水問題についても言及した。神山議員は、過去の豪雨による冠水事例を挙げ、町の対策が十分でないことを指摘した。町の土木部署を担当する山口貴尚課長は、冠水の発生を把握していることを認めたが、対応の遅れを反省し、今後は迅速な対応体制を強化する方針を示した。また、根本的な道路冠水対策として、排水路の整備や流下ルートの見直しを行う旨を言及した。
質疑応答の中で、教育環境の充実に関する一般質問もあった。小峰明雄議員は学校給食費の公会計化について指摘し、その必要性を強調した。教育長の髙沢佳弘氏は、公会計化については慎重に進める方針を明らかにし、必要な調査を進めることを明言した。
今後の町の課題として、少子高齢化の進行を受け、定住促進策や子育て支援策の充実が求められている。議会での意見交換を通じ、町民生活の向上に向けた具体的施策が期待される。