令和6年第2回(6月)毛呂山町議会定例会が開催され、町政に対する一般質問が行われた。
町の少子化対策について、議員の中村奨平氏は指摘した。国の統計に基づき、合計特殊出生率が全国ワースト5位であり、これは極めて深刻な現状であるとの認識を示した。これに対し、井上健次町長は、施策の数々を紹介し、出生率低下の根本理由に未婚率の高さが関連していると説明した。しかし、中村氏は、この未婚率の高さは町特有の問題であり、解決策にはさらなる検討が必要であると主張した。
また、岡野勉議員による学校給食の無償化についての質問では、新たに町立学校における給食費の無償化が実施されたことが報告された。しかし、私立や特別支援学校の生徒は対象外となっており、さらなる検討が必要であるとの見解が示され、議論が交わされた。
川角中学校付近の交差点の氾濫問題についても質問があり、地区の冠水や安全対策が求められた。大畑俊文まちづくり整備課長は、整備計画の進捗について説明し、今後も影響を見ながら適切な対策を検討する意向を示した。
教育委員会の髙沢佳弘教育長は、学校統廃合計画について、町民の意見を尊重しながら進めていくと強調した。これは、住民からの反対意見を受けての慎重な取り組みと受け取れる。学校環境を見直し、よりよい教育環境を整えることが大切であるとの考えが伝わってきた。
質疑応答の中で、給食の品質確保や地域食材の使用に関する意見も出され、今後の食材調達や健康への配慮が求められている。
今回の定例会では、さまざまな課題に対する議論が深められ、町の未来をより良くするための具体的な取り組みに向けた姿勢が示された。