令和5年第2回(6月)毛呂山町議会定例会が6月7日に開催され、町政に対する一般質問が行われた。議員からは井上町長の4期目の運営に関する評価や企業誘致の状況、人口減少対策、さらには総合公園体育館の改修工事について質問が寄せられた。
髙橋達夫議員は、井上町長の在任中に達成した公約の評価を求めた。井上町長は、投票率の低下を指摘した上で、有権者数の減少や政治への関心の低下、若者の選挙離れが影響したと分析した。また、井上町長は4期目において、「あなたと創る毛呂山町」とのスローガンのもと、政策公約の実現を進める意向を示した。具体的には、26項目の政策を設定し、年度ごとの計画を策定、進捗状況を確認する予定であると言及。
企業誘致に関して小峰一俊企画財政課長は、進出企業は全て決定し、操業開始が進む状況であると説明。その結果、約2億4,000万円の税収増を見込んでいるが、奨励金制度の影響で実際の増収は約6,000万円の減少となる可能性があると述べた。また、人口減少に対する町の対策として、地域における企業誘致を重視し、保育士の確保や子育て支援に注力する方針を示した。
続いて、髙橋議員は人口減少の状況を踏まえた対策や、町民からの不満に応える施策の充実を求めた。井上町長は、継続的な出産支援や町の活性化に向けて鋭意努力することを誓った。また、町政運営においては町民主体の視点を重視することを強調した。
総合公園体育館に関する質問に対し、波田裕一スポーツ振興課長は、体育館の屋根や外壁の改修について説明し、照明の改修については計画していないが、利用者からの意見を受けて対応を検討する姿勢を見せた。
これらの議論を通じて、町民参加の重要性や各施策の効果的な実施が再確認され、今後の町政運営に対する期待が高まった。議会は次回の会議についても報告し、引き続き議論を進めることに意義を見出している。