令和元年第4回毛呂山町議会定例会において、災害対応や地域整備の重要性が指摘された。
特に、台風19号による影響が議題となり、町内でも多くの避難者が出た。この災害の影響で、岡本団地や苦林地区などで床上浸水の被害が発生し、830名以上の住民が避難した。これを受け、町では迅速な情報共有を図り、全体的な対応を強化している。特に、災害対策本部の設置により、各課が連携して住民の安全を確保するための情報収集や物資搬送を行った。
堀江快治議員からの質問では、スマートシティ計画の進捗やその整合性についても議論が交わされた。企画財政課の大野勉課長は、現在の基本計画の策定に向け、スマートシティ事業との整合性を確認しながら進めていると強調した。また、街の課題解決に向けた重要な取り組みとして、AIやICT技術を用いた先端産業の育成を目指している。これに対し、課題解決の財源についても見直しが求められる。
議会では、地域の道路整備についても議題に上がり、予算削減の理由や今後の見通しについての説明があった。町道整備費が減少している中、委託業務や予算の使い方について透明性を持たせるべきとの意見も出た。村田忠次郎議員からは、具体的な予算増加に期待が寄せられ、地域全体での協力を求められた。
キッズゾーンの導入についても、町民や関係者の理解を得ながら進めるべきとの声が上がった。大津市の痛ましい事故を受け、未就学児の安全な外出環境が求められている。町は今後、関係部署と綿密に連携し、安全対策を実施していく意向を示した。
今後も、毛呂山町では災害対策や地域整備に注力し、住民の安全と生活の向上を図っていく方針である。また、教育、環境整備、税の公平性といった観点からも、一層の努力が期待されている。