令和元年第3回毛呂山町議会定例会において、町政に対する一般質問が行われ、参加した議員たちから多岐にわたる質問が提起された。特に、髙橋達夫議員の一般質問では、平成30年度の決算について財政状況や施策の成果を問うことが中心となり、教育や防災面での進展が報告された。
髙橋達夫議員は、過去に実施された優先順位に基づく事業について、効果の検証を求めた。大野勉企画財政課長は、教育プログラムや防災システムの向上について具体的な成果を示し、進捗状況と今後の対応策を詳述した。
また、毛呂山町中期財政計画についても質問があり、髙橋議員は過去の財政計画における予想と実績の乖離について言及した。大野課長は、過去の予測と現実の財政状況について詳細な数字を示し、今後の課題として財源の確保と基金の積み立てについて触れた。
スローダウンした財政状況の中で、新たな財源確保策として、ふるさと納税や寄附金の積極的活用が挙げられ、今後の具体的施策として期待される動きがあることを強調した。この中で、在りし日の川角駅周辺整備事業や学校施設の維持管理が話題となり、公共施設個別計画の策定に向けた町の方針に対する理解を促すことが議員間で強調された。
さらに、スマートシティ先行モデルプロジェクトに関する質問があり、山口貴尚整備課長は、 AIやIoTを活用した取り組みの具体例や町の課題解決に向けた戦略を詳細に説明した。特に、交通やエネルギー政策、地域の産業振興に向けた取り組みが町全体の発展に寄与することが期待されている。
高齢者支援に関する質問も議論の中心であり、健康寿命の延長に向けた施策や生涯学習プログラムの具体的内容について討議が行われた。制服による介護予防や健康づくりを目指す取り組みが町全体で進められているが、さらなる支援の拡充が求められていることが議員から指摘された。