令和3年第3回毛呂山町議会定例会が、9月2日に開催された。
本議会では、町政に対する一般質問が行われ、下田泰章議員が新型コロナウイルス感染症や自然災害に対する町の取り組みを問いかけた。特に、少子化の進行に伴う教育環境の整備についての質問が多く、教育長や教育関連課長がそれぞれの意見を述べた。
下田議員は、少子化が進む中で毛呂山町が掲げる小中一貫校の設立について、町民や保護者の意見を今後どう生かしていくかを質問した。教育長は「子供たちにより良い教育環境を提供することを最優先に考え、広聴会を引き続き開催し、意見を募っていく」と述べた。さらに、2022年度から小学校高学年で教科担任制が導入されることについても言及し、教育環境の整備に対する期待が寄せられた。
また、下田議員は水害対策の重要性を強調し、旭台地区での道路冠水問題について具体的な対策を求めた。まちづくり整備課長は、「抜本的な対策には多くの時間と予算がかかるが、側溝の清掃や流れの改善を進めていく」と回答した。
議会では、後日日程の報告も行われ、次回は地域住民向けの広聴会の開催に向けた準備状況が報告された。特に地域住民との対話を重視する姿勢が強調され、今後の議会活動においてもこの方針が反映されることが期待される。
毛呂山町は少子高齢化が進む中で、教育環境の充実や地域課題の解決に向けた取り組みを進める必要があるとともに、町民の声に真摯に耳を傾け、「日本一優しいまち」という理念の実現に向けた行動が求められている。本議会での議論を受け、町の今後の方向性が振り返られることが必要とされる。