令和4年6月に開催された毛呂山町議会定例会において、自治体の廃棄物管理と新設されるイオンタウンに伴う交通渋滞の対策について議論された。
最初に、神山和之議員が町内での廃棄物の堆積状況について質問した。においては、町が把握している廃棄物の堆積場所は6か所であり、これらは数年にわたり保管されている状態であると報告された。皆川生活環境課長は、これらの場所には一般廃棄物はなく、産業廃棄物が堆積していると説明した。堆積状況の改善については、県東松山環境管理事務所と合同で指導を行うが、指導の効果はいまだ十分には出ていない可能性があるという。
特に、神山議員は堆積場所における法律上の管理が適切であるかを疑問視し、適正な保管が守られていないことは廃棄物処理法に違反していると指摘した。その上で、改善措置が取られていない場合の対応について町長に言及を求めた。
井上健次町長は、行政指導が適切に行われるよう努める意向を示し、堆積物の管理についてはしっかりとした対応が求められると述べた。次に、イオンタウンの開設について、神山議員は交通渋滞と歩行者及び高齢者の安全対策について質問した。事業者に対しては駐車場の設置や安全対策について指導していると報告されており、山口まちづくり整備課長は、交通処理計画書に基づく周辺交通への影響に関する協議があったことを説明した。
この計画における課題として、開設を前に交通渋滞対策が十分であるかどうか不安が残る。神山議員は、現行の交通処理計画がイオンタウンの実際の周辺交通にどのように影響を与えるのか懸念を示し、その対応に注視する必要があると訴えた。また、オープンまでに交通安全対策の協議が終わらない可能性があることも指摘した。
政府が進める景気浮揚策の中で、地域住民の意見を基にした積極的な対策推進が求められる。廃棄物管理や新設店舗の交通対策に関し、責任を伴うさらなる施策の強化が一層重要となるだろう。