令和2年第1回毛呂山町議会定例会が3月2日に開会した。
町長、井上健次氏は冒頭で新型コロナウイルスに関連し、町立小学校と中学校が本日から臨時休業となることを報告した。町は、政府の要請を受けて新型コロナウイルスの対策本部を設置する方針だという。議会運営委員長の小峰明雄議員は会期を3月2日から18日までの17日間と決定したと述べた。
町長は、東日本大震災から9年のこの日、復興支援の取り組みを続けていることに言及。被災地の支援状況、新たな防災関連施策についても説明した。特に、町内の道路問題に関し、毛呂山台自治会と道路問題を考える会より陳情書が提出されたことも報告された。
井上町長は、昨年の台風19号の影響を受けた町内の復旧工事についても言及し、具体的な執行状況を強調した。今回の会議では、令和2年度一般会計96億8,000万円、特別会計や水道事業会計も合わせた計179億6,661万6,000円の予算案が提示され、歳入の確保策と歳出の見直しも必要とされているという。
また、教育関連事業では、老朽化した小学校体育館の改修が計画されているほか、GIGAスクール構想の実現に向けて、小中学校6校に校内LANの構築も進める方針である。町は「毛呂山町の個性あふれるまちづくり」を進め、安全で安心な生活環境を目指すことを強調した。議会では、今後の議論を踏まえて新たな社会保障制度や地域振興策がどう展開されるか注目されている。
最終的に、井上町長は、関係各所と連携しながら実行可能な施策に基づく予算を早急に通過させるよう議会に求め、それに対する意見も期待すると述べた。議会の議員らも町民の意見を取り入れながら積極的に討議を進める姿勢を示した。