令和4年6月2日の毛呂山町議会定例会が開催され、様々な議題が討議された。
特に注目を集めたのは、千葉三津子議員による帯状疱疹予防ワクチン接種の助成に関する質問である。千葉議員は、帯状疱疹の発症率が高い高齢者に対して、ワクチン接種の助成を検討するべきと提案した。これに対し、小泉雅昭保健センター所長は、現在ワクチンは任意接種であり、助成には医師会との協議が不可欠であると述べた。さらに、「高齢化が進む中で、帯状疱疹の患者数が増加すると懸念されている」とも強調した。
また、地元の小泉保健センター所長は、「現在の制度を参考にしつつ、ワクチン接種の助成についてしっかりと判断していく方針だ」と述べた。一方、コロナ禍における児童生徒の心理的変化に関しての質問では、土屋学校教育課長が、教職員による観察や相談体制が充実していることを説明し、子供たちが自らSOSを発信できる力を育てる必要性について言及した。
さらに、学校給食に関する物価高騰の問題も議論された。笹川博嗣学校給食センター所長は、物価高騰の中で栄養バランスを保つ努力をしているが、今後も価格高騰が続くとの見通しを示し、その対策を引き続き検討していく方針だとした。議会では、地域の生産物を積極的に活用していく重要性も指摘された。
この他、企業誘致による町の財政効果や、少子高齢化の進行に伴う政策見解なども議論され、しっかりとした経済基盤の必要性が強調された。今後も町の直面している問題に対し、実効的な対応を期待する意見が多く聞かれた。