令和5年第2回毛呂山町議会定例会が6月6日に開催され、町政に対する一般質問が行われた。
荒木かおる議員は初めに、最近の豪雨による被害に言及し、被災者に対するお見舞いの意を示した後、小中学校体育館へのエアコン設置について問いかけた。学校体育館は地域の指定避難所であり、夏の猛暑や冬の厳しい寒さに対応するため早期の設置が必要だと強調した。この質問に対し、石田麻里子教育総務課長は、小中学校への空調設備設置に向け設計業務を委託していると報告した。さらに、緊急防災・減災事業債を活用する方向で、関係各課との協議を重ねる姿勢を示した。
続いて、防災DXの推進について議論が交わされた。荒木議員が、AIやドローンを活用した災害対応の取り組みを提案し、大野勉総務課長は、デジタル技術の導入が自治体の危機管理力向上に寄与すると述べた。今後、町の防災体制を強化するため、こうした技術の積極的な導入が期待されている。
また、総合公園のプール跡地の利用についても言及された。荒木議員は、プール跡地の活用が地域にとって重要であると訴えたのに対し、波田裕一スポーツ振興課長は、跡地の有効活用に向けた検討を続ける方針を示した。アイデアとして多目的広場や水遊び場の設置を提案し、地域の活性化につなげる考えを述べた。
質問の後、千葉三津子議員は、自治会の運営について触れ、自治会加入率の低下や担い手不足の現状を指摘した。地域コミュニティの結束を高めるために、町の支援が不可欠であると強調し、その施策を求めた。