令和4年12月6日に開かれた毛呂山町議会定例会では、町政に対する一般質問が行われた。多くの議員から町の課題への提言が相次いだ。
特に焦点となったのは水道事業に関する質問で、神山和之議員(令和町民党)は「本町の水道事業における諸問題」について質疑を行った。議員は「インフラ老朽化や人口減少により水道使用量が減少する中で、経営基盤をどう確保していくつもりなのか」と問題提起した。渡邉昭水道課長はこれに対し、経営戦略を策定し、老朽化した施設の更新計画を進める計画だと述べた。
次いで、神山議員は「既存の公共施設におけるバリアフリー法に基づく高齢者、障害者の安全対策」についても質問した。公共施設のバリアフリー対応について、小峰浩管財課長は、今後の改修にあたり各施設での手すり設置の必要性に言及したが、具体的な進捗については明言を避けた。
また、佐藤秀樹議員からは、川角駅周辺整備事業についての質問も上がった。同議員は、「踏切の危険性を解消するために南口の駅舎の改修が急務だと考えるが、進捗状況はどうか」と問いかけた。山口貴尚まちづくり整備課長は、協議会の結果を基に計画を進めると回答しつつ、道路整備などを優先して進める方針を示した。
会議は全体を通して、町が直面する財政的課題や、それに基づく施策の進捗が問われる場面が多く見られた。また、町長は予算編成にあたり、経常的経費の見直しや事業の優先順位付けが不可欠であると強調した。
議会の質疑は、毛呂山町の今後の方向性を決定づける重要な機会となった。特に、水道関連や公共施設のバリアフリー対応については、今後の議論においても柔軟かつ前向きな姿勢が求められる。