令和3年第4回毛呂山町議会定例会は、12月10日に開催された。
主要議案として、毛呂山町長等政治倫理条例が審議された。この条例は、町民の信頼を基にした政治倫理の確立を目指しており、議会議員の行動基準を明確化する内容を含んでいる。
議案の審議では、平野隆総務文教常任委員長から報告があり、町長は「倫理条例の提案は当時の議会議員政治倫理条例に基づくもので、疑惑を持たれぬよう努める」と述べた。
この議案には委員からの質疑が多数上がり、議会議員政治倫理条例の理解や遵守についての意見も飛び交った。「町民に疑惑を持たれないよう、町等との請負契約を辞退しなければならない」との修正案が提出され、その必要性について討論が行われた。
その他の議案として、毛呂山町学童保育所の設置及び管理に関する条例の一部改正も審議された。澤田巌生活福祉常任委員長が報告し、埼玉県内で26自治体が指定管理者制度を採用している現状を説明し、委託先の運営の安定を図る意義を強調した。
また、沖縄戦戦没者の遺骨を埋立てに使用しないよう求める意見書が提出され、岡野勉議員は「人道上許されない」との見解を示した。意見書案は賛成多数で可決され、倫理的な観点からも重視される議題となった。
最終的に、毛呂山町学童保育所の条例及び沖縄戦戦没者の意見書に関しては、全議員からの賛成により可決され、町政への強いメッセージを発する結果となった。