令和5年第4回毛呂山町議会定例会が12月12日に開催され、数多くの議案について審議が行われた。特に、庁舎外壁改修工事の契約変更に関する議案は注目を集め、多くの議員から意見が寄せられた。
議案第64号の庁舎外壁改修工事請負契約の変更については、新たに提出された工法案が検討され、特に公共施設の安全性確保が強調された。井上健次町長は、今回の改修工事の意義について「特に、剥落事故のリスクを考慮し、庁舎の防災拠点としての役割を強化するための措置」と述べた。
しかし、議員からは工事中止の経緯やコストについて厳しい指摘がなされた。堀江快治議員は「数々の途中変更があり、町民への説明責任が果たされていない」として、変更案に対する反対意見を表明。また、佐藤秀樹議員も「部分改修により、町民への負担を軽減すべき」と訴えた。
また、議会で可決された予算は今後の町の財政運営に重要な影響を与える。特に、生活が困難な家庭への支援や、運送事業者への支援が計画されており、町内の経済振興に寄与することが期待されている。具体的には、キャッシュレスポイント還元事業や、医療機関支援金などが含まれている。
議案の採決の際には、最後まで議論が続いたが、最終的には原案通り可決され、附帯決議案も提出される運びとなった。今後の議会運営においては、執行部とのより良いコミュニケーションを図り、町民の信頼を得られる運営が求められる。