令和3年3月5日、毛呂山町議会で行われた定例会では、町政に対する一般質問が行われた。
特に下田 泰章議員の質問に注目が集まる。
下田議員は、森林環境譲与税の使途について疑問を呈し、具体的な事業内容や今後の計画について尋ねた。これに対し、渡邉 昭産業振興課長は、令和2年度に行う林道阿諏訪線の舗装工事について説明した。
具体的には、阿諏訪線の舗装工事が森林環境譲与税を活用して進められていることを指摘し、その透明性が問われる状態となっている。下田議員は、この税金の使途が本当に森林環境の整備に資するものであるのか、疑念を持たざるを得ないと述べた。さらに、オートキャンプ場の運営についても質問をし、町の方針についての具体的な説明を求めた。
オートキャンプ場の管理については、令和3年度以降、町観光協会が指定管理者として運営を行う見込みであることが示された。町側は、観光協会との協働により地域活性化を図りたいと考えていると渡邉課長は答弁。これにより、町民の期待感と懸念が交錯していることが示された。
また、森づくりの整備状況についても言及され、特に地域における森林施策の進行に関する理解を深める重要性が強調された。
さらに、長瀬 衛議員は町の将来像について質疑を展開し、開発行為に対する町民の不安感を代弁した。町長はその意見を尊重し、さらなる合意形成の重要性を強調した。特に、町の活性化と開発におけるバランスを維持しなければならないという点が強調され、長瀬議員の懸念が表面化した。
整合性を欠いた地域開発が進行する中で、町民の視点がますます重要であるという現実が認識されている。議会においては、町政に関する多様な意見が交わされ、今後の施策に対する期待と懸念が共有された。