令和元年第2回毛呂山町議会定例会が6月5日に開会した。
出席した議員は14名で、町長や各課の長も出席した。一般質問では、先日行われた統一地方選挙を経て、井上健次町長が今後の町政運営についての抱負を述べた。
井上町長は、三期目を迎えたことを受け、「日本一やさしい町もろやま」をスローガンに掲げ、特に高齢者福祉、教育環境の整備に力を入れる意向を示した。昨今の少子高齢化社会の中、町の未来を見据え、介護予防事業やスマートシティ構想の推進を強調した。また、「今後は自動運転バスの導入や地域特性を生かした産業振興に力を入れたい」と述べ、未来への期待感を表明した。
その後、町政に関する一般質問には、佐藤秀樹議員が登壇し、今後の町政運営や人口減少について質疑を行った。特に、次期毛呂山町総合戦略と空き家対策の進捗状況についても言及し、具体的な施策の必要性を訴えた。井上町長は、現在進行中の施策に対する効果を区分けし、今後も引き続き町民の声を反映させた町政を進めると回答。
議会では、井上町長が介護予防及び福祉の充実に力を入れることに加え、若者の定住促進に向けた施策の展開が求められているとの観点も示された。特に、子育て安心支援策や教育環境の整備が急務だと指摘され、町全体としての協働が必要だと強調された。
さらに、地元議員からは、免許返納問題に関する内容も取り上げられ、今後のもろバスの運行見直しについても改めて議論された。特に、運転免許証の自主返納率を高める方策として、町内での日常生活支援を充実させる必要性が指摘された。
長瀬衛議長は、柔軟なコミュニティづくりや、花ハス事業と官民連携事業の進展を促し、地域資源を活用したまちづくりへの期待を示した。
これらの課題に対し、町の各部署が連携を深めていくことが求められている。各議員は、町としての情報共有を進め、住民福祉の向上につなげるための具体的な施策を求めている。議会は引き続き、住民が安心して暮らせる毛呂山町を実現するために必要な施策を進めていく方針である。