令和3年9月16日、毛呂山町で第3回定例会が開催された。
会議では、令和2年度の一般会計決算認定が中心の議題となった。この決算は新型コロナウイルスの影響を強く受けており、歳入総額141億5,775万円、歳出総額137億176万円となっている。特に、地方交付税の占める割合が21.5%であり、財政の硬直化が危惧されている。反対討論を行った長瀬衛議員は、この決算が都市計画法における開発許可の不透明性や町民の福祉向上との乖離を明らかにしたと指摘した。
賛成意見もあり、村田忠次郎議員は、教育分野における国庫補助金の効果や、コロナ禍での町としての役割を評価した。しかし、財政の厳しさや少子高齢化の進行を踏まえた議論も必要であるとの認識が示された。この決算は賛成多数で認定される結果となった。
次に、令和2年度国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の決算認定についても審議された。これらも賛成多数で認定され、特に国民健康保険においては課題が多く、地区住民への影響が懸念された。
補正予算として、令和3年度一般会計補正予算が提案され、国からの新型コロナウイルスに関連する臨時交付金を利用した事業者支援が盛り込まれた。議案は全会一致で可決された。
また、コロナ禍に伴う厳しい財政状況から、地方税財源の充実を求める意見書が提出され、これも無事に可決された。意見書では、国に対し、地方税総額を令和3年度水準以下にしないよう求めている。