令和2年の第1回毛呂山町議会定例会が3月5日に開催され、新型コロナウイルス感染症や町の財政、少子化対策など多岐にわたる議題について審議が行われた。
初めに、澤田巌議員は新型コロナウイルスへの対応について質問した。ウイルスの影響で高校野球大会が無観客試合になる可能性がある中、町としての情報発信や今後の対策を求めた。それに対し、小泉雅昭保健センター所長は、町では新型コロナウイルス対策本部を設置し、情報提供を行っていると説明。特に、3月2日から町立の小中学校を臨時休業とする措置を取る旨を述べた。
次に、澤田議員はネーミングライツ導入についても言及した。町の財源確保として企業名を冠することで宣伝効果も期待できるとし、導入の検討を求めた。大野勉企画財政課長は、自治体にとってのメリットを認めつつ、先進例の研究を進めることを表明した。
その後、救急車の適正利用などについて、不適切な通報が多発している現状を受け、疋田浩一総務課長が改めて住民への広報活動の重要性を強調。救急車利用の判断基準などを周知していく考えを示した。
続いて、少子化対策についても議論が展開された。澤田議員は出生数向上のための施策について質問し、町は結婚支援を強化していると回答した。新たに「もろっ子はぐくみ応援金支援事業」が開始されることが伝えられ、今後の取り組みに期待が寄せられる。
議会の中では、地方消費税交付金や公共施設の整備についても議題に上がった。財政状況の厳しさから、自主財源の確保が重要であるとの見解が述べられ、今後の歳出の見込みについても意見が交わされた。