令和3年3月18日、毛呂山町議会において、令和3年度一般会計予算が可決された。
この予算の総額は、歳入歳出ともに96億5,000万円であり、前年より0.3%の減となる。議論の中で、岡野勉議員が町の将来を見据えた教育環境の整備に向け、現在の予算の進め方について強い疑問を呈した。特に学校統廃合の方針に対し、地域住民との合意が欠如していると指摘し、住民説明会の必要性を訴えた。その上で、「コロナ禍の中、子どもたちの教育を最優先に考えるべき」と述べた。
反対意見もある一方、澤田巌議員は賛成の立場で討論し、令和3年度予算が少子高齢化対策や公共施設の長寿命化など、多岐にわたる課題に対応したものと評価した。また、今後も持続可能なまちづくりを目指すべきとし、井上健次町長の指導力に期待を寄せた。
さらに、発議第1号として提出された毛呂山町議会議員政治倫理条例の一部改正について、議長職に対する倫理基準の明確化が求められ、全員賛成で可決された。この改正により、議長や副議長が倫理条例に抵触する場合、全議員から速やかに問題提起ができることが期待されている。
他の議案についても、令和3年度の国民健康保険特別会計予算や水道事業会計予算などが次々に可決され、最後に町道の路線の認定や固定資産評価審査委員会の委員選任なども行われた。議会運営委員会の継続調査も決定し、議会は閉会した。