令和5年第4回毛呂山町議会定例会が12月4日午前9時30分に開催された。
会議では、さまざまな議題が取り上げられ、主に町政に対する一般質問が行われた。議員たちは、教育や子育て環境、地域活性化、観光資源の活用など多岐にわたるテーマを提起した。特に、教育環境についての議論は多くの関心を集めた。
11番の小峰明雄議員は、教育環境の充実に向けて一般質問を行った。彼は高病原性鳥インフルエンザの防疫措置に対する感謝を述べつつ、少子化によって児童生徒数が減少し、教育行政にも影響が出ている状況を指摘した。特に資源が限られている厳しい財政状況の中で、令和6年度の教育予算編成を通じて、特色ある学校づくりの必要性を強調した。
石田麻里子教育総務課長は、令和6年度の計画として小中学校の空調設備整備やトイレ改修を挙げ、教育環境の向上に取り組む意向を表明した。また、子育て困難と不安を抱える世帯に対しては、新たな支援策を検討していることを伝えた。
次に、営農環境に関する質問が続いた。小峰明雄議員は、遊休農地や農業経営基盤の強化に向けた法改正に注目し、具体的な対策の必要性を訴えた。これに対して、農業委員会事務局は利用状況調査を実施し、地権者との意向を的確に把握しながら対応することを約束した。
また、町の歴史的文化や地域資源を利活用しながら、観光の振興についても意見が交わされた。長瀬衛議員は、毛呂山町の文化財や景勝地の次世代への引き継ぎの視点から、さらなる活用策が必要であると提言した。教育長は、地域の歴史や文化について、町民に深く理解してもらうことの重要性を訴え、今後の施策に反映させる意向を表明した。
最後に、佐島啓晋議員が提起した外国人住民の生活保護問題について、町の見解が示された。町は適正な生活保護の実施に向けて、外国人住民に対する制度の運用に努めていることを強調した。