毛呂山町の令和元年第4回（12月）定例会では、町政に対する一般質問が行われた。本会議の冒頭、長瀬衛議長は出席議員数が14名であることを確認し、会議を開くことを宣言した。一般質問では、澤田巌議員が自殺対策や成年後見人制度について質問し、町の役所から具体的な進捗状況や施策方針が示された。特に自殺対策については、毛呂山町自殺対策いのちまもろー計画が進行中であることが強調され、その実施状況についても具体的に説明された。
澤田議員は、議会の答弁の中で自殺对策の重要性を強調し、町が制定した計画の進捗を求めた。小泉保健センター所長は、今年度の自殺予防週間に配布された啓発用品に関する報告を行い、地域の認知度向上に向けて行った対策も紹介された。これにより、町内における自殺のリスクを低減し、相談窓口の強化に努める方針が示された。
次に、澤田議員は成年後見人制度についても質問した。串田福祉課長は、制度の内容や現況の普及状況など、町としての取り組みについて説明を行い、地域住民が利用しやすい環境の整備に力を入れる方針を述べた。続いて、ドローンの活用や遊休農地の問題も指摘され、山口まちづくり整備課長が具体的な活用事例を挙げながら回答した。
また、長瀬衛議長はその後、平野隆議員による防災、防犯対策等の一般質問を受けた。平野議員は台風19号の被害に対する町の対応策などについて質問し、災害救助法の適用状況や、国道の整備状況について追求した。特に、被災家庭への具体的な支援策に盛り込まれた内容についての詳細を求める質問があり、各関連課長が回答を行う場面も見られた。
この会議では、防災や自殺対策、成年後見制度など、多様なテーマの質問が飛び交い、町の今後に向けた具体的かつ重要な施策が話し合われた。特に、自殺対策については地域全体で取り組む姿勢が伺え、町民の生活をどのように支えていくかという点が重点的に議論された。一般質問が進む中で町長や執行部は、それぞれの政策についてこの先の展望を示し、町の未来に向けた方針を力強く打ち出していく姿勢が伺われた。