令和5年9月20日に毛呂山町議会で定例会が開催された。
主な議題は、令和4年度の各種会計決算認定であった。
経過や結果に対する議員の意見が飛び交う中、様々な課題が指摘された。
企画財政課から報告された内容によれば、一般会計歳入総額は114億5,665万円、歳出総額は109億7,584万円であり、実質収支額は4億6,699万円とのことだ。
討論では、堀江快治議員が反対の立場を表明した。
持続可能な自治体への取り組みが不十分であると批判し、特に地元企業の高齢化問題を引き合いに出した。エネルギー価格や物価高騰が影響を及ぼし、地域経済が困難な状況にあると憂慮した。
平野隆議員は賛成の立場から、少子高齢化が進む中での政策は重要であり、地方創生臨時交付金を活用した取り組みが評価できると述べた。特に、子育て支援の施策について言及し、住民がより安心して生活できる社会の実現を目指す必要性を強調した。
また、長瀬衛議員も反対討論を行い、一般会計決算に対する財政の硬直化や政策的事業の進行状況に懸念を示した。ウエルカムな街づくりにはタイムリーな施策が求められていると語り、時代に即した行動を取るべきであると訴えた。
議案が次第に進む中、教育委員会委員の任命についても審議が行われた。井上健次町長が瀬山亜佳子氏の継続任命を提案し、異議なしで承認された。
さらに、岡野勉議員の提案した意見書が議題に上がった。健康保険証の継続を求める内容は、マイナンバーカードに代わる新制度への懸念を表明。最終的には少数賛成で否決された。
審議の最後に行われた議員派遣や各常任委員会の継続調査が全員の合意で決定され、毛呂山町議会の定例会が幕を閉じた。今後も町の課題解決に向けた取り組みが期待されている。