令和6年6月6日、毛呂山町議会が開かれ、町政に対する一般質問や数々の条例改正案についての審議が行われた。
特に、澤田巌議員による交通安全対策に関する質問が注目を集めた。澤田議員は、年間約30万件以上発生する交通事故について、毛呂山町における具体的な対策を問うた。これに対し、小峰浩生活環境課長は、町内での人身事故が74件発生し、前年よりも5.1%減少していることを報告した。また、町では交通安全教室を各小学校で実施し、特に「魔の7歳」と称される子供たちに対する事故防止に力を入れていると強調した。
熱中症特別警戒アラートに関する対策も議論された。澤田議員は、町内の熱中症対策についても質問し、渡邉守明保健センター所長が、クーリングシェルターの設置や情報の周知方法について具体的な施策を提案した。特に、町内の公共施設や協力事業所がクーリングシェルターとして機能することが期待されている。
さらに、持続可能な自治会の運営についての質問もあり、酒巻義一総務課長は、高齢化や担い手不足に対する町の支援策を説明した。地域の実態把握が今後の方針決定に重要であると語り、自治会の役員確保へ向けた取り組みを進める意向を示した。
また、幾つかの条例改正案も審議され、ギアの高速化に応じた毛呂山町税条例の改正や、国民健康保険特別会計補正予算が提出され、緊急性に応じた適切な財政措置が求められた。
特に、町の経済活性化を目指し、物価高騰への対応策としての補正予算が目を引いた。井上健次町長は、この補正予算が住民生活の支援につながるとの信念を語り、年内の施策実施を約束した。