令和2年12月1日に開催された毛呂山町議会定例会では、町政に対する一般質問が行われた。議員からは新型コロナウイルス対策や人口減少対策、農産物の販売支援など、多岐にわたる質問があり、各課の長から具体的な回答が示された。
議員の村田忠次郎氏は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた町民に向けた支援策について質問した。村田氏は、流鏑馬の像についても言及し、役場前など町内の目立つところに設置することの検討を求めた。こうした伝統文化の保護を通じて、町民の誇りを育む役割があると強調した。
次に、コロナ時代における町の農産物等の販売支援についても議論が展開された。渡邉昭産業振興課長は、12月12日、13日に開催される柚子まつりの位置づけや、イベント数に対する支援策を説明。町では、感染防止策を整えた上で、地域の特産物販売の機会を創出する方針を示した。特に、町内農家を支えるための取り組みが今後の重要課題となることは間違いない。
さらに、高橋達夫議員は令和3年度の予算見積もりについて質問し、町の財政状況の厳しさを指摘した。大野勉企画財政課長は、税収減少の見込みに基づいて、来年度の予算編成が非常に困難であることを説明。特に、コロナの影響により、さまざまな事業の実施見通しが立てづらいとの認識を示した。また、企業誘致やスマートシティ構想に関する実績も報告され、今後の取り組みについても期待が寄せられる。
この定例会ではさまざまな問題が議論され、毛呂山町の未来に向けた具体策を検討する良い機会となった。今後、町民の声に耳を傾けながら、財政健全化と地域振興に向けた努力が求められる。