令和4年第3回毛呂山町議会定例会が開かれ、町政に対する一般質問が行われた。
議会で繰り広げられた議論の中では、特に先日の集中豪雨に関する被害状況が重要なテーマとなった。荒木かおる議員は、豪雨により町内でどのような被害が発生したのか、そして、どのような対策が進められてきたのかを町長に質問した。大野勉総務課長は、7月12日の記録的な大雨によって、住宅の浸水害が20件、事業所施設の浸水害が2件発生したことを報告した。これに加え、町道や県道でのり面崩壊や土砂堆積があったことも確認された。
そして、台風19号からの改善策についても言及された。越辺川の堤防かさ上げ工事やAIカメラの設置など、さまざまな具体的な措置が講じられてきたことを強調したが、課題も残っていることも否めない。特に、岡本団地では床上浸水が再度発生し、再発防止に向けた具体的な対策が求められているとした。
認知症の方を抱える家族支援に関しては、荒木議員による質問に対し、串田和佳高齢者支援課長は、認知症の方やその介護家族への具体的なサポートが進められていることを述べた。地元でのつどいなどを通じて、介護者の孤立を防ぐ施策が期待されている。
さらに、本町におけるDX推進計画についても質問が行われた。荒木かおる議員は、特に自治体におけるデジタルシステムの標準化と進捗状況を確認した。小峰一俊企画財政課長は、国の進める自治体情報システムの標準化に向けた取り組みについて、必要な準備が進められていると説明した。
最後に、議会では、今後のさらなる災害対策や認知症支援策、DX推進についての協力が強く求められた。議員たちの熱心な質問は、町民の安全や生活向上への期待を反映していると言える。町としては、これらの課題への対応を一層強化し、町民と共に安全で安心な生活を築く必要があるだろう。