令和4年3月4日、毛呂山町議会定例会が開かれた。議事の中で、一般質問を通じて教育、町政、地域活性化などが取り上げられた。特に、ウクライナ情勢についての懸念が表明され、教育や子育て環境についても論じられた。
岡野勉議員はウクライナ侵攻に関し、「どんな理由があろうとも戦争は駄目であり、ロシアに即時撤退を求める」と強い意見を述べた。この背景には、武力による平和はあり得ないとの理解がある。教育の現状については、毛呂山町の学校統廃合の問題や不登校の増加が懸念されている。
石田麻里子教育総務課長は、地域や保護者の意向を尊重しながら、教育の質を維持する必要性に言及した。また、学校統合については、地域の意見を慎重に調整しながら進める意向を示した。
次に、川角駅周辺地区整備協議会の進捗状況も問われた。議会側からは、協議会の透明性や住民参加型の意見交換の重要性が強調された。山口貴尚まちづくり整備課長は、年度内に整備方針を策定し、地域の活性化を図る意義を説明した。
また、令和4年度予算が提示された中で、特に教育関連予算が注目され、地域の教育環境改善に向けた取り組みが期待される。髙沢教育長は、教育行政全般について社会の変化に対応したきめ細やかな対策が講じられていると報告した。特に、新型コロナウイルスの影響を受けた中で、オンライン授業や学力向上支援に力を入れているという。
さらに、ロシアによるウクライナ侵攻に対しては抗議決議が採択され、議会が国際社会への連帯を表明した。議会の決議は、「ロシア軍の即時撤収と国際法の遵守を強く求める」とし、国際的な平和維持の重要性を訴えた。