令和3年3月、毛呂山町議会が開かれ、交通安全や町有地の活用に関する重要な議題が取り上げられた。特に、鶴舞橋の危険性とそれに関連する交通事故に関する問題が焦点となった。
議員は、鶴舞橋付近における交通事故が多発していることを指摘し、安全対策の強化を求めた。具体的には、鶴舞橋が道路幅より狭く、急曲がりのカーブが存在するため、見通しが悪いことが事故を引き起こしていると述べた。また、過去には横転事故が発生しており、何らかの早急な対策が必要であるとの意見も寄せられた。西入間警察署との協力が大切であり、立哨や注意喚起看板の増設などを通じて、安全な通行を促進すべきとの声もあった。
町の担当課は現在の安全対策として、路面標示や視線誘導標、注意喚起看板の設置を行い、さらなる対策を検討する方針であると述べた。しかし、事故減少には時間がかかるため、進捗を見守ることが必要であるとのこと。
次に、議会では町有地についても触れられた。無用な土地を売却することで納税に寄与すべきとの意見があり、売却益を町の一般財源に充てることを検討すべきであると強調された。特に、過去5年間で28.5%の売買成立率は低く、顔なじみのいない地域では売却困難との見解も示された。町の財政が厳しい現状で、町有地の適正活用が求められる。
新型コロナウイルス感染症対策に関連する施策も議題に上がった。議員は児童生徒の安全確保や教育環境整備の重要性を訴え、職員の政策提案制度の周知と評価の適正化こそが組織の活性化につながると主張した。特に、現在の研修状況や職員の提案についても具体的に掘り下げられ、組織としての改善が必要であると指摘された。
それに加え、SNSの活用促進も強調された。町が行っているラインでの情報提供やユーチューブによる広報業務に期待が寄せられ、今後の展望に対し新たな視点が提供された。
総じて、毛呂山町議会は交通安全や町有地、コロナ対応、さらには職員の能力向上といった多くの課題を抱えており、これらに真摯に向き合う姿勢が試されているといえよう。