毛呂山町議会の定例会で、町政に対する一般質問が行われた。神山和之議員は新型コロナウイルス感染症の影響を受けた町の医療体制について指摘した。特に、感染者数が急増している現状において、入院患者の受け入れに困難を来している医療機関の状況が話題になった。神山議員は、埼玉県が設置した酸素ステーションの運営が重要であると強調し、町長に県との調整を進めるよう求めた。これに対し、井上健次町長は、県と連携し町民の医療体制を強化する旨を述べた。
また、神山議員は高齢化の現状を踏まえ、自治会の運営と公園管理についての質問も行った。特に高齢者世帯の増加に伴い、公園の維持管理が困難になることが懸念されている。この点に関し、小峰浩管財課長は、現在管理している公園数とその管理体制を説明し、町が地域自治会と連携しながら支援していく考えを示した。
さらに、神山議員は子育て支援策について、町内における少子化の進行について質問をした。その中で、出生率の低下に対する施策として、町としてどのような取組を行っているのかについての意見が交わされた。小川賢三子ども課長は、町が行っている様々な子育て支援施策について説明した。
次に、岡野勉議員が学校統廃合について発言した。岡野議員は、少人数学級の推進と学校統廃合が逆行するのではないかという懸念を表明した。一方で、教育長は小中一貫校のメリットを強調し、教育現場の改善に向けた取組を進める方針を示した。
新型コロナウイルスに関する質問では、町の自宅療養者や医療の現状についても議論が展開された。保健センター所長からは、現在自宅療養をしている患者数や、感染者数の最新情報が提供された。議員たちは、この危機的な状況を受けて、町民への情報提供や医療支援の重要性を訴えた。