令和6年3月5日、毛呂山町議会定例会が開催された。
この会議では、町政に対する一般質問が行われ、重要な議題が数多く取り上げられた。
特に注目すべきは、空き家問題や子育て支援施策についての質疑である。"
千葉三津子議員は空き家対策に関して、町内の空き家率が高く、管理されていない空き家の影響について質問した。千葉議員は、空き家が災害時に倒壊のリスクを抱え、地域住民の生活環境に深刻な影響を与える可能性を懸念した。生活環境課の小峰浩課長は、527件の空き家が町内に存在することを明らかにし、空き家の発生を防ぐための取り組みを強調した。具体的には、相続問題や空き家の利活用を進めるための相続おしかけ講座を実施することが述べられた。
次に、子育て支援施策についての質疑も行われた。千葉議員は、少子化対策の重要性を語り、特に妊娠期から育児までのトータル的な支援の必要性を強調した。また、皆川保健センター所長は、産後ケア事業の実績を報告し、サポート体制の強化を進めていることについて述べた。地域での支援活動においては、行政機関と保健センターが緊密に連携している様子が伺えた。
空き家対策においては、国の新法の施行を受けて、毛呂山町としても積極的に取り組む姿勢が示され、今後の進展が期待される。特に、空き家の解体に関する補助金の予算計上は、空き家問題の解決に向けた重要な一歩とされており、地域の住環境の向上に寄与することが期待される。
防災対策に関連しては、井上健次町長が、地域での防災力の強化や避難所の整備について言及した。特に災害関連死を防ぐための施策が求められ、町民の安全を確保するための政策が策定されている。
町内の飲食店の減少についても触れられ、商工会との連携によるイベントの開催や飲食店支援策が求められた。特に、地域の活性化策として飲食店の育成は重要であるとされており、今後の取り組みが期待される。