令和5年12月6日に開かれた毛呂山町議会定例会では、町政に対する一般質問が行われた。この中で、特に鳥獣被害対策について多くの議論が交わされた。アライグマによる農作物への被害は深刻であり、令和4年度には239頭が捕獲されたとの報告があった。捕獲頭数は他の市町よりも少なく、今後の対策には広域での連携が不可欠とされている。地域の農業者にとって鳥獣対策は喫緊の課題であり、町と猟友会は協力して対策を進めていく必要がある。
さらに、今議会ではキャッシュレス決済の普及が話題に上がった。町では「PayPayで毛呂山町を応援しよう!」というキャッシュレスポイント還元事業を実施し、経済効果は約3億5,000万円に上ったとされる。この取り組みは中小企業への支援にもつながるため、今後も必要な支援策を検討していく意向である。
結婚支援に関する以下の質問も寄せられた。婚活イベントの開催が予定されており、町は赤い糸見つけ隊との連携を強化する方針を示した。参加者同士の交流時間を増やし、意図的にカップル成立を促進させる工夫がなされる。また、ビジネスケアラー対策は今後、町の重要課題として取り組まれる。介護と仕事を両立させるためには、行政と地域の連携が鍵となるため、より強力な支援策が求められる。特に介護休暇やサービスの利用について、周知と支援が必要である。
また、一般質問では行政施策の透明性についての懸念も示された。特に公共事業に関連する変更契約の手法は、業者側の主導権を強める可能性があるため、議会からも慎重な取り扱いが求められている。最後に、町の基金についても具体的な運用を求める声が多く、基金の透明性や適切な利用については今後の重要な課題となる。全体として、毛呂山町の未来に向けた政策の方向性や具体的な対策が必要だと強調された。