令和5年第1回毛呂山町議会では、町政に対する一般質問を重点的に取り上げた。出席議員は12名で、特に川角駅周辺整備事業と毛呂山町の将来構想に関する議論が目立った。
佐藤秀樹議員からは、川角駅周辺整備事業に関連した質問が相次ぎ、具体的な設計業務や資金調達の方法について詳しく取り上げた。特に、川角駅の南側に新しい駅前広場を設け、バリアフリー化を進めることが強調された。山口貴尚まちづくり整備課長は、令和5年度当初予算に計上されている640万円の設計業務委託料について具体的な利用予定を語り、駅周辺の交通結節機能の強化を目指すと述べた。
さらに、毛呂山町将来構想に関する質問も多く寄せられた。小峰一俊企画財政課長は、町の長期的なビジョンとして「輝く緑、輝く瞳、輝くまちもろやま」を掲げ、環境に優しい社会を実現するための施策を提案した。特に、地域資源を活かしたまちづくりや、里山の環境保護に向けた取り組みが話し合われた。
また、高齢化社会における福祉施策も大きなテーマで、串田和佳高齢者支援課長は、高齢者向け支援策として、タクシー券の配布や介護サービス事業者への支援金を用意していることを説明した。これにより、高齢者が安心して地域で暮らせる環境を整える考えが示された。
一方で、物価高騰の影響も懸念され、経済支援策をさらに検討する必要があるとの認識が示された。子育て世帯向けの支援策として、医療費助成を18歳まで拡大することや、給食費を無償化する取り組みなどが報告され、町内の住民にとっても期待される内容であることが確認された。
町にとって、今後重要な課題は川角駅周辺の整備に留まらず、町全体の将来にわたる持続可能な発展をどう実現していくかにある。議会はこれらの施策の進捗状況を常にチェックし、町民のニーズに応えた発展を遂げるための最大限の努力を求める姿勢が必要であると議員たちは意見をまとめた。