令和3年9月24日、熊谷市定例会において、複数の重要議案が可決された。この定例会では、令和3年度の補正予算案や学校設置条例の改正案、さらには環境関連の条例改正案が審議された。
議事に先立ち、大久保照夫議長が開会を宣言し、出席議員が定足数を満たしたことを報告した。議題は多岐にわたり、最初に「令和3年度熊谷市一般会計補正予算(第5号)」を中心に議論が進められた。緊急事態宣言下での経済的影響を考慮し、予算案の策定が急務であった。
各常任委員会からの報告では、特に教育関連の議案に多くの質問と意見が寄せられた。沼上政幸総務文教常任委員長は、「熊谷市立学校設置条例の一部改正について、地域住民からの意見聴取が十分であったか」と疑問を呈した。
具体的には、「成田小学校と星宮小学校の統合に関する事案があり、地域住民からの賛否意見が混在する中での判断の透明性が求められる」と述べた。市の担当者は、地域住民および保護者の意見を多数反映させる努力をしていると強調。
また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、修学旅行キャンセルの支援事業は来年度以降も検討される。教育課長は、「ICT支援員の増員計画」を発表し、子どもたちのデジタル教育を更に強化する考えを示した。
議案第76号、77号が多くの意見を受けた一方、すべての議案は採決の結果可決された。特に、補正予算の充実が、市民サービスの維持・向上に繋がると多くの議員が認識している。議会運営を進行させる中で、富岡清市長が「新型コロナウイルス対策と地域発展の両立を目指す」と宣言したことも記憶に残される。
このように、熊谷市の定例会では、地域への配慮と市民生活の保障を重視した議論が尽くされ、全議案が賛成多数で可決された。この後の議会活動も注目される。