令和元年12月18日、熊谷市の定例会が開催された。議会では、令和元年度一般会計補正予算(第4号)や水道事業補正予算など、合計24件の議案が審議された。
野澤久夫議長は、出席議員が定足数に達し会議を開いた。議会では、多数の予算案が可決された。特に、一般会計補正予算の内容は、多岐にわたっており、市民サービスの充実や施設の維持管理に充当されると期待される。
件数が多い中でも、特に議論を呼んだのは水道事業に関する議案である。水道事業は、施設の老朽化や経費削減が迫られている状況で、安定した水の供給を維持するための料金改定が必要であると市側は訴えた。対して、桜井くるみ議員は、料金改定が生活困窮者にさらなる負担をかけるとして反対の意見を表明した。
市民福祉常任委員長の鈴木理裕氏は、国民健康保険税の改正についても意見を表明。納付金が高騰する中、納税者の負担が増えることを懸念しており、政策面でのフォローが求められると述べた。これには、正義感のある議員らが共鳴し、有効な提案を依頼する場面も見受けられた。
また、総務文教常任委員長の千葉義浩氏は、分限に関する手続の見直しについて、職員の待遇改善を図るための改正案を報告。議会全体としても人事行政の改善に関心が寄せられた。
その他、熊谷市教育委員会の新委員任命や公平委員会の委員選任についても審議された。市長の富岡清氏は、議案に対する理解を求め、議会構成員からの協力を呼びかけた。
午前10時から始まった議会は、質疑応答、討論を経て、全体的に大半の議案が賛成多数で採択され、無事閉会になった。各議員は、市民からの信頼回復に向けた意見交換を通じて、今後の市政に反映させていく構えを見せている。