令和5年3月の定例会では、様々な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、新型コロナウイルスへの対応に関する一般質問である。熊谷市議会の小島正泰議員は、3年前の最初の新型コロナウイルスに関する質問に言及し、現状や市民への影響を詳述した。これに対し、小林哲也市長は市民と事業者への感謝の意を表明した。さらに、感染症法が2類相当から5類に移行し、今後のワクチン接種や罹患者への対応について説明した。こうした流れの中、田島尚栄市民部長は感染者数の現状について具体的な数字を示し、今後の施策への期待が寄せられた。
次に、環境行政に関する議題では、小島議員が熊谷市の環境施策に鋭い視点を向けた。特に、熊谷市が埼玉県内で最多のごみ排出量を誇る現状を指摘し、環境への取り組みの重要性を訴えた。髙橋秀之環境部長はごみ削減のための具体的な施策について答え、地域の協力が必要であると強調した。
地域防災についての質疑も重要なテーマであった。小林國章議員は、実際の避難所の運営方法やハザードマップの活用を問うた。この問いに対し、小林哲也市長は、地域防災計画における自助と共助の重要性を改めて説いた。
また、関口弥生議員は、AYA世代がん患者への在宅療養支援についての新たな施策が求められていると語った。ここでは、県の対応にも触れ、今後の制度整備が急務であると訴えた。加えて、AED使用時の女性への配慮についての議論が交わされ、具体的な対策が要請された。
白根佳典議員の提案した子育て支援策や学校給食費の無償化といった施策も重要視され、特に熊谷市の出生率向上に期待が寄せられた。加えて、新市民体育館についても詳細な計画が報告され、地域住民の意見も反映することが求められた。
観光施策については、影山琢也議員が観光資源を最大限に活かす必要性を訴え、イベントの復活や新たな集客戦略についてのアイデアが提議された。観光戦略が今後の地域振興において重要なカギとなることが示唆された。