令和5年12月の熊谷市定例会で、小林國章議員が市長の就任2年にあたる基本政策についての進捗状況を問うたことが報告された。小林哲也市長は、「新たな熊谷の夢、希望を実現するために、安心安全なまちづくりを進めている。」と強調し、7つの基本政策に基づく取り組みの進展を説明した。
最初に「安心安全のまち熊谷の創造」について発言。市はコロナ対策や自然災害への備えを進めており、特に抗原検査キットの配布や水道料金軽減、給付金支給を行った。また、教育環境を充実させるために子育て支援施設の設置を進めているという。
次に、「みんなに優しい福祉の熊谷を創ります」に関し、障害者支援及び地域の共助を強化する施策が進められていると述べた。特に、高齢者のデジタルディバイドの解消のために、スマートフォンの貸与事業を行い、地域コミュニティにおいて人とのつながりを強化することも目指している。
また、文化面では、地域の伝統行事が支援され、地元の偉人の理解を深めるために漫画形式の資料を中学生に配布したことが紹介された。
市内の交通インフラも活性化されている。国道や地域道路の整備が行われ、地域振興に寄与する多面的な計画が示された。特に、利根川新橋の建設について、市と県が連携を図ることが進展している点が強調された。
さらに、健康関連では新たに「市民の健康増進と生活習慣病予防」に向けた取り組みの強化が発表され、特に、若年層の肥満対策や認知症予防に関する施策が求められることも示された。
市長は、今後も持続可能な行政の創造を目指し、さまざまな方針に基づいて市政運営を行っていく意向を示した。また、地域のニーズにしっかりと目を向けて取り組む姿勢も強調されている。
今回は、政策の進捗状況について多くの議員から意見が寄せられ、今後の施策についての意気込みと方向性が確認された。特に、障害福祉や子育て支援、買い物弱者対策に関する具体的な取り組みが重要で、今後の展望が期待される。