熊谷市での最新の市議会では、さまざまな重要課題が取り上げられた。特に、地域共生社会の実現に向けた取り組みやコロナ禍の影響は多くの議員から質問が寄せられた。
新型コロナウイルス感染症に関連した一般質問では、三浦和一議員が重点的に扱ったが、特に「重層的支援体制整備事業」の重要性が強調された。
この事業は、地域共生社会を実現するため、地区における高齢者、障害者、子供、生活に困窮している人々への包括的な支援体制を構築することを目指しているという。しかし、実施には市町村の人員不足や財政的課題が障害となることが指摘され、今後の準備が求められている。三浦議員は、同事業が義務化される可能性が高いことを念頭に置き、早急な対策を促進すべきだと述べた。
次に、腰塚菜穂子議員による長期化するコロナ禍の影響についての質問が展開された。医療体制の厳しさが依然として続く中での市民生活の実態や、過去1.5年のストレスの影響についての懸念が表明された。特に児童や高齢者などに対する感染予防策が課題として挙げられ、各種支援策の重要性が再確認された。
続いて、子育て支援窓口の一本化を目指す取り組みや、効果的な支援体制を整備するための充実が求められている。新設される（仮称）こどもセンターでは、これまでの支援をより一体的に行うことが期待されている。市はこのセンターを中心に、関係機関との連携を強化し、親子が安心して訪れることができるような環境整備に努める方針である。
さらに、非常用電源の整備に関しても、議論がなされ、大規模水害への備えや、ペットの同行避難の重要性が強調された。災害時に市民の安心を確保するための具体的な取り組みが求められており、それに基づいた対策が講じられることが期待されている。