熊谷市の令和2年12月第4回定例会においては、主にEビジネスやコロナ対策に関する質問が議論されました。
特に田中正議員の健康増進計画に関連する一般質問が目を引きます。田中議員は、Eビジネスの視点から把握された地域の健康データが政策立案にどのように活用されるかを質し、具体的に特定健診やがん検診の受診率の前年対比を問いました。小林教子市民部長は、令和元年度のデータを示し、受診率の向上を図る取り組みの効果を説明しました。特定健診では、受診者数が前年比2.5%増であったと報告されました。
次に、小林一貫議員は学校給食の現状や「STOPコロナ」地域応援プレミアム付き「まち元気」熊谷市商品券について質問しました。初めに、学校給食費の徴収方法や、給食提供の方法について議論され、給食費の収納率は98.4%に達しているが、未納者の方策に苦慮している実態が報告されました。さらに商品券事業に関しては、9月からのプレミアム付き商品券が早期に完売し、経済回復に向けた施策が進行していることが強調されました。
また、中島千尋議員は女性視点を生かしたまちづくりや防災に対しての質問をし、具体的には女性防災士の育成や周知の重要性が話題となりました。現在177名の防災士が存在する中、女性は僅か13名であることから、女性防災士の増加が求められました。
最後に、守屋淳議員はコロナ禍の中、笑顔や絆を育む施策について提案しました。「スクマム スマイル」の取り組みや感謝状の発行を通じて、地域の絆を再確認し、支え合うことが必要であると強調しました。また、職員の接遇について、マスク着用時のコミュニケーションの工夫が重要であると提案しました。市としても市民の気持ちに寄り添う姿勢が求められているとあります。
このように、定例会を通じて議員の皆様は、地域の課題や市民の健康、福祉について熱心な議論がされており、今後の施策に向けた具体的な方向性が見え始めた印象があります。