令和4年6月定例会において、学校給食センターや公共施設の管理、児童クラブの運営に関する一般質問が行われた。
最初に、新島一英議員は学校給食センターの建設計画について取り上げた。新島氏によると、熊谷市には現在、2つの給食センターが存在し、両施設は築40年を超える。彼は新しい給食センターの建設が2024年度に予定されているにもかかわらず、具体的な建設計画が進んでいないことを指摘し、進捗状況を問うた。権田宣行教育次長は、委託業者の選定を行っている最中で基本計画の策定予定を述べ、2024年度の稼働に向けて努力しているとも述べた。
次に、黒澤三千夫議員は芸術文化活動の充実について質問した。彼は、文化や芸術の重要性を強調し、具体的な支援策の策定を求めた。小林哲也市長は、文化は人の心を豊かにするものであり、熊谷市の文化面での活動を今後も強化していく考えを示した。特に、若者たちが地域の文化に触れる機会を増やすことが重要であると述べた。
白根佳典議員は、保育所の廃止計画について抵抗感を表明し、特に公営住宅の高齢化問題やその対策の必要性を訴えた。市は、入居者の高齢化に伴い、今後の維持管理についての計画を策定していくと約束した。また、階段昇降困難な高齢者への対応を進める必要性も認識しているとし、今後も利用者に寄り添った運営を続ける意向を示した。
さらに、桜井くるみ議員は、市の公共施設等総合管理計画の見直しについて鋭く問いかけた。彼女は、人口減少を背景に公共施設削減の懸念を伝えると共に、地域の声を反映しながら整備を進める必要性を強調。そして、特に学校給食や地域会館の運営に関して、地域のニーズを把握しながら進めるよう求めた。
各議員の質問に対し、市は具体的な施策の見通しや進捗を報告し、今後も市民の意見を尊重した運営を重視する方針を述べた。特に、健康寿命を延ばすため、食育や運動促進の施策も重要として取り組む姿勢を示した。この一連の議論を通じて、市民と行政のより良い関係を築いていくことが求められ続けることが明白となった。