令和2年12月14日の熊谷市定例会では、令和2年度一般会計補正予算(第6号)の上程が行われ、一般質問も実施された。
まず、議案第98号としての一般会計補正予算案が提案された。これは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた独り親世帯への支援を目的とし、臨時特別給付金の再支給に関する経費を追加することが盛り込まれている。提案した山崎実総合政策部長は、「この補正予算により、生活が厳しい独り親世帯への支援を強化することを目指している」と説明した。
質疑応答の際には、特に補正予算の実効性について懸念の声が上がり、具体的な支援策やその影響に関心が寄せられた。しかし、特に目立った質疑はなく、そのまま委員会付託が決定された。議長の三浦和一議員は「議案第98号については、市民福祉常任委員会に付託し、御審査願いたい」と述べ、異議なしと認められた。
次に市政に関する一般質問が行われ、黒澤三千夫議員が登壇した。質問の一つ目は「星川シンボルロードを活用した活性化方策」について。黒澤議員は地域活性化のために、公共スペースの美観の維持とともに、具体的なイベントの実施を促進する必要性を強調した。「星川の景観を守るため、地域の皆さんの意見を反映した形で活性化を進めていくべきだ」と述べた。
また、環境政策や地域防災力の強化に関しても言及があり、特にヤングケアラーの支援についての重要性が指摘された。地域の状況を踏まえた行政の施策が求められている。
一方、関口弥生議員は、地域防災力の強化に向けた質問を展開し、「地方気象台との連携が重要であり、気象災害への対応力を高めるためにも必要な対策を検討することは不可欠」と述べた。市の防災体制の充実については、担当部局が具体的な方策を示す必要があることも指摘された。